M-BANK
2010年 01月 06日
残念ながらちょっといい話になってしまうわけだが、凛にもらったお年玉を眺めながら思い出した話。
我が家ではお年玉をもらうと一旦母親に預けるというシステムが確立されていた。
高校生をすぎると現金を直接もらい、誰にもらったかを報告するという新システムが導入されたが…
その際、母親に預けたお金の一部しか僕の手には入ってこなかった。
大きなお金の流れが不透明なままなので、妹と僕の中で「M(本当は母の名前が入る)BANKは資金を不正に使っているのではないか」との審議ランプが点灯しはじめた。ここでいう資金とは2人のお年玉なのだが…
それから時は流れ30近くになったある日、1冊の通帳をくれた。
開いてみると、小さい時からの全てのお年玉が毎年、間違いなく記入されていた。
あの時の自分にあの金は必要ないが(ほとんどプラモデルに消えていたかもしれない)、今なら喉から
足がでるほど必要だ。そのことまで見越したうえで母がとったシステムだった。
あの時の自分には到底理解できない有難いシステムだったのだ。
こちらが疑おうとも信じようとも、この通帳の文字は嘘をつかない。一方通行の慈悲を証明するこの通帳は価値を超えた意味をもった。プライスレス。
改めて、凛のお年玉を眺めながら「さてさてどうしようかな?」と思案する寒い冬の午後。
我が家ではお年玉をもらうと一旦母親に預けるというシステムが確立されていた。
高校生をすぎると現金を直接もらい、誰にもらったかを報告するという新システムが導入されたが…
その際、母親に預けたお金の一部しか僕の手には入ってこなかった。
大きなお金の流れが不透明なままなので、妹と僕の中で「M(本当は母の名前が入る)BANKは資金を不正に使っているのではないか」との審議ランプが点灯しはじめた。ここでいう資金とは2人のお年玉なのだが…
それから時は流れ30近くになったある日、1冊の通帳をくれた。
開いてみると、小さい時からの全てのお年玉が毎年、間違いなく記入されていた。
あの時の自分にあの金は必要ないが(ほとんどプラモデルに消えていたかもしれない)、今なら喉から
足がでるほど必要だ。そのことまで見越したうえで母がとったシステムだった。
あの時の自分には到底理解できない有難いシステムだったのだ。
こちらが疑おうとも信じようとも、この通帳の文字は嘘をつかない。一方通行の慈悲を証明するこの通帳は価値を超えた意味をもった。プライスレス。
改めて、凛のお年玉を眺めながら「さてさてどうしようかな?」と思案する寒い冬の午後。
by bongu04200420
| 2010-01-06 13:36