邪鬼の星

結構仏像を見てまわるのが好きで、教えに関わらず個人的に好きな形の仏像や観音像もある。わくわくするようなものから考えさせるものまで様々であるが、最近最も目を離せないのが邪鬼の存在である。邪鬼は仏教美術では四天王像の足下に踏まれた姿で表されることが多い。ふんずけられている。ふんずけられてもなおコミカルな表情で私たちを魅了してくれるのだが、活躍している邪鬼もいる。興福寺にある国宝の龍燈鬼立像だ。邪鬼としては本当に珍しく、独立した像となっている。肉体の写実的な表現と力強い作風で、鎌倉彫刻の傑作の一つとされる。邪鬼会のイチロ-、松井といったところだろか…どうふんずけられるかを考えてきた邪鬼の中で体を鍛え上げソロを張っているのだからちょっとおもしろい。  

【追加コメント】
①仏前に灯明をささげる大任。足を踏ん張る姿に、興福寺貫首の多川俊映さんは「重要な役を務める懸命さが伝わってくる。厳格な仏像配置の決まりがある中でも、ユニークな邪鬼を置く。当時の僧たちの柔軟な姿勢に感心します」。邪鬼たちに活躍の場を与えたのは、鎌倉期興福寺の自由な気風だったようだ。


②仏法を犯す悪鬼である邪鬼は、仏教美術では四天王像の足下に踏まれた姿で表されることが多い。「でも悪者だから退治されるというわけでもないんです」と奈良国立博物館資料室長の西山厚さん。西山さんによれば、足下の邪鬼はもともと踏み台としての役目を果たしていたという。 「四天王が遠い守護地を見わたせるように、台となってあげているのかもしれません」。確かに背中や顔を踏まれながらもユーモラスな様子の鬼たちは、頑張って役目を果たしているようにも見える。




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「天燈鬼立像」、「龍燈鬼」国宝 鎌倉時代 1215年(奈良・興福寺蔵)
◎本来、踏まれる邪鬼が立上がっている珍しい姿。ユーモラスな表現が印象的。獣皮の腰巻が邪鬼の野暮を象徴するが、体は鍛えられた堂々たる筋骨を持つ。



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by bongu04200420 | 2007-08-25 10:08

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