骨とダンスしよ!

お彼岸の夕暮れ、3歳になる娘と境内を散歩している時のこと

散歩のついでに「歴代住職」「有縁門信徒」の墓をお参りしよう(笑)となり墓前で手を合わせていると

娘が質問してきた。

「ここ遊ぶとこ?」

「ここは骨が入ってるとこよ。凛ちゃんのひいじいちゃんやひいひいじいちゃんやいろんな人の骨が入ってるんよ」

「へえ~」他の墓を指さして

「これも骨が入ってるの?」

「うん。そうよ」

「これは?」「これは?」次々に墓を指さし骨の有無を確かめる。

「これも、これも、これも骨がはいってるんよ。人間はみんな骨になるんよ」と言うと

一瞬の沈黙の後

「凛ちゃんも骨になるの?」

「そうよ。凛ちゃんも骨になるんよ。じいちゃんも、ばあちゃんも、安雲じいじも、安雲ばあばも、父ちゃんも、母ちゃんも、より兄ちゃんも、かなちゃんも、信知にいちゃんも、晄ちゃんも骨になるんよ」

そう答えると

「凛ちゃん骨になりたくない!」と大声で言ったので

「そうやね。でも骨になるのは悪いことやないんよ」と言った後

違うわ。身体は骨になるけれど、仏様にならせていただく人生だったな。

と今更ながら、しみじみと気付き

「みんな『まんまんちゃん』になったんよ。骨は抜け殻なんよ」とちょうど手に持っていた蝉の抜け殻を見ながら答えた。

その答えに納得したのかしてないのかわからないが、その話はそこで終わった。

そうなんだよな。親も友人も嫁も兄弟も子供も…いつか骨になりリアルな別れの日がくるのだ。なんか嫌だな。

墓地を巡回していると、凛は19歳で亡くなった男の子の墓地の前に立ち止まった。
香炉には数本の煙草。その横には酒の空き瓶があった。友人が酒を飲みながら、一緒に煙草を吸ったんだろうな。

「死んでもその人と共に生きてる」ってことだな。

これからも生き続けるってことだな。

限りある己の蝋燭が容赦なく燃え続ける中、太陽が西の空を真っ赤に染めた。

この世あの世というは人間の我見 ごらんなさいあの光の波を 境界線はどこにもない 
                                               榎本 栄一

by bongu04200420 | 2011-09-27 18:02

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