土足

昨日、お参りが終わって散髪に言った。切る所はそんなにないので、整髪なのかもしれない。
毛並みをそろえるのだ。お手入れお手入れ。

いつも散髪の時はほとんど会話をしない。ゆっくり寝たいのだ。こちらから発すれば1時間でも2時間でもできるのだが、面倒くさい。

何年か通っているが、何ヶ月に1回かは記事になる出来事がある。

あえてこういういい方をさせて頂くが、そこには「刈上げばばあ」というのが存在する。
妖怪ではない。とりあえず刈上げようとするのだ。僕も何度か勧められたが、

「刈上げはいいです」

と断り続けたら、最近は誘われなくなった。

やっと「何ミリですか?」と坊主頭前提のお話が出来るようになった。常連の証!

「いつもの」と言ってもいいが、以外といつものがわかってなく、刈上げられる恐れがあるので、その言葉は絶対に言わないよう努力している。「坊主頭」という商品名を口にしなければトラブルはおこるのである。

僕が仕上げのシャンプー(ものすご粗悪なシャンプーなんですよ。これが…)にさしかかった時、おじさんが
隣に座ってきた。

おじさんは頭の前半分は100パーセント禿げていて、後ろはちょっと長めのチリチリの毛が残っていた。
これは全然関係ない話だが、「砂漠に木を植えよう運動」みたいなのを思いだした。アミダの森とか喜びの森みたいな。

刈上げばばあが注文を聞いている。

おじさんは結構細かく注文をしていた。

すると…おじさんと鏡越しに目を合わせながら、刈上げばばあが口を開いた。

「刈上げしよっか」

嘘~めちゃくちゃやん。どれだけ自分本位な考えなん。
己の欲を満たすだけやないか。おじさんのことも考えろや。前はツルツルで後ろ刈上げとったら鳥たちはどこに住むんや。1本1本がどんな想いで根を張っとると思っとんのか。

おじさんは笑いながら

「僕は前が禿とるから、後ろは刈上げにせんよ。後ろもたいして切る所ないんやけどね。ははは」

おばさんは、内心「チキンが…」と思いながらも、「そんなことないよ」とフォローしていた。
一言言わせてもらえば、フォローのしかた間違ってる。

そんなことはあるからさ。

今月のレオンの見出し『今ちょい禿親父がモテる』だったよ」とかさ~
禿を前面に肯定しなさいよ。タイプ的に俺も将来禿そうなんだから(笑)

まあ、禿ようが呆けようが生きた証なんだから恥ずかしいことあるかい。

このちょい禿親父は堂々としていてカッコ良かった。レオンの編集者さん、この記事を見ていたら是非特集を組んでくだされ。


シミはブローチ、イボは黒真珠、皺はデザイン、禿は水晶。人生の勲章勲章。

by bongu04200420 | 2010-07-12 16:53

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