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人身、受け難し

以前お寺で七五三をした御門徒さんに
「今年はお寺で七五三しないんですか?」
「神社でする方が多いでしょうね。ははは」

神事だからしない!と割り切ってしまえばそれまでだが、人生の節目にお寺にお参りしてくださることはこの上なく嬉しい。

昔は生存率が低かったから成長できたことことを当り前としなかったのだろうな。無事に成長するように!と神様の加護を祈ったのだろう。
赤ちゃんから幼児、幼児からちょっと大きい幼児(笑)への成長を家族は心から喜んだに違いない。その一点は今も昔も変わらないが…

その御門徒さんがお寺で七五三した時に絵本を読んだ。何年か前になるのでその事すっかり忘れていた。

いのちのまつり

そのことを7歳になる兄ちゃんが覚えてくれていて、学校の作文に書いてくれたそうだ。
「僕が存在するのは父ちゃんと母ちゃんがいるから。父ちゃんと母ちゃんがいるのはじいちゃんとばあちゃんがいるから…」命のリレー、命のバトン、命の連鎖、命のつながり、命の伝承。なんでもいいがその感覚に気づいてくれたことが一番うれしい。おばあちゃんも孫がこんな作文書いてくれて本当に嬉しかったと涙を流して喜んでくれた。

7・5・3やってよかったな。

この本の中にこういう場面がある。
都会で暮らす男の子コウチャンが、沖縄の「おばあ」と一緒に自分の先祖の数を数える。
最初手と足を使うが、全然足りず最後は「1000人位?100万人位?」と適当な数を言い始める。

コウ「100万人くらい?」
おばあ「どうだろうね~。ずっとずっと宇宙の始まりからいのちは続いてきたからね~おばあにわかるのは、数えきれないご先祖様の誰ひとり欠けてもぼうやは生まれてこなかった、ということさ~」

「自分の先祖誰か一人欠けても自分は生まれてこなかった」このおばあの台詞には痺れる!

けっこう凄いことなんだよね。「生まれる」ってこと。今「生きてる」ってこと。人間の先祖をたどると5億年前のナメクジウオらしい。潰されてたら「今この自分」という形では存在できんかったのだろうな。

お腹が減ってきたので昼食にしよう(笑)
by bongu04200420 | 2009-10-23 11:24

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