地獄の目

子供に読んでも喜ばれない創作絵本の第2段が完成!雑な雑なお話です。

サダヤンは生まれつき目が見えませんでした。というより目がありませんでした。
よって暗闇こそが普通なのであります。
サダヤンはそのことをうけいれていましたが、サダヤンのお母さんは息子のことを不憫に思い
いろいろな名医にサダヤンの目の事を相談にいきました。
「回復できる目があるならまだしも、目自体がありませんからね。どうすることもできません」
断られる度にお母さんは泣き崩れました。その様子を見たサダヤンは『自分はどっちでもいいけどお母さんを悲しませたくない』という気持ちが強くなってきました。

その夜の出来事です。
サダヤンの枕もとに悪魔がたっています。仮に悪魔と言っただけで鬼なのか河童なのかすらわからない、そんな奇妙な形の生き物が枕もとにいるのです。
あまりの獣臭さにサダヤンは目を覚ましました。「お、おまえは誰や?」
「目神じゃ」「女神は綺麗なもんじゃないんか?」「字が違う!目神じゃ」「ああそうか。で何の用じゃ?」サダヤンはおそらく夢だろうと思っていました。こんな変な生き物おるはずがないわい…

「とりひきをせんか?」
「どんな?」
「お前に目をやる」
「は?」
「お前に目をやる」
「は?俺に目を…そんな馬鹿な話があるかい」
「目をやろう。そのかわりお前から暗闇をもらう」
「暗闇ってなんじゃ」
「今のおまえが見ているものじゃ」
「断る」
「断られたんでは話が先に進まんではないか」
「今のままでええ」
「おまえはそれでいいかもしれんが、おまえのお母さんはどう思うだろう。我が子の目が見えん事を不憫に思い毎晩枕を濡らしているのだぞ」
「…」
「目が見えておまえに不都合なことがあるのか?」サダヤンは答えに詰まりました。
「わかった。取引に応じよう」

サダヤンは目神との取引に応じました。その結果、サダヤンは目の取り付け工事をした後、光を得ることになりました。

「サダ~」次の日の朝、お母さんは狂喜の為、泣き崩れます。
サダヤンは唖然とします。この涙を流しているブヨブヨの物体はなんじゃろ?これはなんじゃろ?これはなんじゃろ?あれは?それは?わ~~~~~~~~~~!
サダヤンが頭で描いていたものと実際目に映るものがあまりにもかけ離れていて、失望のあまり泣き崩れます。「こんなことになるとは」
その夜、サダヤンの強い想いが通じ、目神が現れます。
「目神さん暗闇をかえしてください」
「一度交換した暗闇はもうかえすことはできん」サダヤンは自分の目を突こうとしました。
「こらこら、そんなことをしても血が出るだけで見えんようにはならんぞ」
「あああ、暗闇こそが僕の光だった」暗闇を暗闇のまま受け取っていたサダヤンにとって暗闇を奪われることは光を奪われるほどのことだったのです。

サダヤンは仕方がないので計算をすることにしました。
お母さん泣いている→笑っている。
僕 普通→泣いている。
引き算をすれば少し仕合せが残るようなので、納得するよう自分に言い聞かせました。 

めでたしめでたし

by bongu04200420 | 2009-06-14 08:34 | 創作絵本

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