懐かしい場所⑨ 吐いた青鬼

全裸で公園に寝ていたアイドルが逮捕された。
生放送で公共の電波に全裸をさらしても逮捕されないこともある。
警察にさえ見つからなければ友人の間での武勇伝位で終わっていたのかもしれない。
「反省します」と必死にあやまっている姿を見ると、考えさせられるものがある。
夢か現実かわからん中の出来事だけに反省しずらいな。記者会見の様子を見ていると可哀そうになってきた。レポータの中に「僕もお酒を飲みますが、我を忘れるほど飲んだことはありませんよ」と威張っているおじさんがいた。そりゃあんた、ただ出会ってないだけなんだよ。酒鬼に!「よーく見たらいっぱいいるよ」此処にもあそこにも。

こちらに帰ってきたばかりの時、法事で酒鬼にであった。
「あんた飲めるかね」とかではない。「飲む」のが普通。飲めないという世界は通用しない。「飲めない」とか「この後もお参りが…」など無理。理屈も法律も通さない。誰の声も届かない。友達も恋人もありえない。ビールと常温の焼酎を混ぜた「爆弾」というお酒を親戚に振舞う。親戚も鬼に見えた(笑)自分のペースで飲むということはできない。鬼というファシリテーターが存在する。鬼のペースに合わせるしかない。年齢は70歳くらいだが
日本酒なら1人で軽く1升はいくらしい。今でこそ「鬼」どまりだが、現役時代は「酒閻魔」だったから2升はいっていただろう。
一体、何十杯の爆弾を飲まされただろう。こちらも「負けるわけにはいかん」という意地で「水のようですね」と言いながら、酒鬼の施しを受け続ける。記憶はあるものの立ったら記憶が飛ぶという状態になってきた。
どういう形で終焉を迎えるのだろう。楽しいんだが、不安になってきた。

その時、場の様子をうかがうと赤鬼の中に青鬼が1匹混ざっているではないか?
お酒が強くない彼も僕と同じように飲まされ続けたのだ。泣き上戸の彼は涙を流し続けた。その後、突然…

ピシャシャシャシャシャシャ~~~~噴水?

様々なものが入り混ざった水分が空中でアーチを描く。
その間数秒、テーブルの皆が、地獄の空間を破る一筋の光を食い入るように眺めた。

その家のおばちゃんが「はい、もう終わり。お坊さんもタクシー呼ぶから!」鬼達は現実に呼び戻された。
酒鬼は苦笑いをしながら「またおいで」と言ってくれた。僕は赤い顔で「まらきまふ」と言い残してタクシーに乗った。車中の記憶はない。ギリギリ醜態をさらさずにすんだ。僕のその日はそこで終わった。夕方も夜もこなかった。悪い運転手に衣を剥され、公園で捨てられてたら僕も公然猥褻で捕まったかもしれない。
御縁が整わば何をするかわからんわが身「あんなこと絶対やったらいかん!」なんてとても言えません。
by bongu04200420 | 2009-04-25 13:44

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